体育の日といえば国民の祝日の1つに数えられます。

 

名称は数十年間ずっと「体育の日」でしたね。

 

しかし2020年より「スポーツの日」という名称に変更されることが決定しました。

 

しかしなぜ、突然名称が変更されることになったのでしょうか?

 

この記事では『体育の日がスポーツの日に変更される理由・名称変更による違い』などについて深堀りしていきます。

 

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体育の日がスポーツの日に変わる理由はなぜなのか


体育の日がスポーツの日に名称が変更される理由は、それぞれの言葉が持つ意味合いが関係しています。

 

以下に記載していますが、2つの言葉のニュアンスを比べてみるとよく分かると思います。

 

【体育とは】

知育・徳育に対して、適切な運動の実践を通して身体の健全な発達を促し、運動能力や健康な生活を営む態度などを養うことを目的とする教育。また、その教科。

出典:デジタル大辞泉

 

このように「体育」という言葉には教育的なニュアンスが強く込められていました。

 

一方で「スポーツ」の言葉の意味について見ていきます。

 

【スポーツとは】

楽しみを求めたり、勝敗を競ったりする目的で行われる身体運動の総称。陸上競技・水上競技・球技・格闘技などの競技スポーツのほか、レクリエーションとして行われるものも含む。

出典:デジタル大辞泉

 

上記の意味を見ると「スポーツ」という言葉には教育的なニュアンスは見られません。

 

どちらかといえば『楽しみながら勝敗を競争しましょう』という感じに捉えることができます。

 

「スポーツ」には競争ではありますが、遊戯性も含められているように感じられますね。

 

先程紹介した「体育」には教育的な要素が強く含まれていました。

 

そのため遊戯性や楽しみを求める要素は、あまり含まれていないように感じます。

 

名称の意義について内閣府の公式サイトでは次のような意義があると、説明されていたので紹介します。

 

「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」とされました。

出典:内閣府公式サイト

 

このように体育の日の名称変更の方針が決定したのは2018年4月に行われた合同会合です。

 

そして祝日法改正案を議員立法として国会に提出されて、同年6月に行われた衆議院本会議で可決されました。

 

ちなみに有名なスポーツの祭典である国民体育大会も、将来的に「スポーツ」の言葉を加えるという考えが出てきています。

 

  これは私の感想ですが、将来的に「体育」という言葉がなくなってしまうように思いますね…。よく見聞きした言葉が見られなくなるのは少し寂しい気がします…。 

 

体育の日とスポーツの日の違い

 

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「体育の日」から「スポーツの日」に名称が変更になる以外は特に違いはありません。

 

しかし今までと祝日になる日が違っており、2020年の1年間のみ7月24日(金)に「スポーツの日」が制定されます。

 

2020年の1年間だけ7月24日に制定される理由は、ちょうどこの日に東京オリンピックが開催されるからです。

 

東京五輪・パラリンピック特措法によって開会式の日に変更されることになっています。

 

 名称を世界的に使用されている「スポーツ」に変更したため、特別に制定日を東京オリンピックの開催日に合わせたのかもと私は思っています。 

 

また2020年は「スポーツの日」だけでなく

  • 海の日
  • 山の日

も制定日が変更になります。

 

それぞれの祝日を以下の表にまとめてみたのでご確認ください。

 

【2020年の祝日制定日】

祝日名 制定日
海の日 7月23日(木)
スポーツの日 7月24日(金)
山の日 8月10日(月)

 

3つの祝日がこのように変更される理由は、オリンピック・パラリンピックの準備や運営をスムーズに行うためです。

 

それにより『国民の祝日に関する法律』の特例が認められた形になります。

 

上記のように日にちが変更されるため、2020年10月は祝日が1度もありません。

 

ちなみに2021年以降は以下の表のように制定日が元に戻るため注意が必要です。

 

【2021年以降の祝日制定日】

祝日名 制定日
スポーツの日 10月の第二月曜日
海の日 7月の第三月曜日
山の日 8月11日

 

法律の特例が認められるということは、それだけオリンピック・パラリンピックの開催に力を入れているということです。

 

 日本でオリンピック・パラリンピックが行われるなんて1964年以来なので、一体どのような大会になるか非常に楽しみですね!! 

 

体育の日を含む国民の祝日が定められた経緯


体育の日を含む国民の祝日の歴史は意外と古いです。

 

国民の祝日は1948年(昭和23年)に『国民の祝日に関する法律』という、法律が作られたことがきっかけです。

 

しかし1948年当時はまだ以下の9日しか祝日が定められていませんでした。

 

 

【1948年当時の祝日】

 

祝日名 当時の制定日(現在とは異なる)
元日 1月1日
成人の日 1月15日
春分の日 春分日
天皇誕生日 4月29日
憲法記念日 5月3日
こどもの日 5月5日
秋分の日 秋分日
文化の日 11月3日
勤労感謝の日 11月23日

 

その後1966年(昭和41年)に行われた法改正により次の3つの祝日が追加されました。

 

【1966年に新たに追加された祝日】

祝日名 当時の制定日(現在とは異なる)
建国記念の日 2月11日
敬老の日 9月15日
体育の日 10月10日

 

上記の表を見て気になったと思いますが、体育の日は現在だと10月の第二月曜日になっていますよね?

 

しかし当初の法律では10月10日を体育の日と定められています。

 

もちろんこれにも理由があるので、次の項目ではその理由について解説していきます。

 

体育の日が最初は10月10日に定められていた理由

 

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当時、体育の日が10月10日に定められたのは、この日が1964年東京オリンピックの開会日だったからです。

 

つまり本来の制定日は東京オリンピックの開会を記念して、定められたことがわかります。

 

 特例を出して「スポーツの日」を2020年東京オリンピック開会日に合わせて制定するので、やはり今も昔もオリンピックを特別視しているのかもしれませんね! 

 

ちなみに「体育の日」の趣旨は『スポーツを行い健康的な心身を養うこと』です。

 

また1964年東京オリンピックの開会式が10月10日に決定されたのは、過去の統計から『最も晴れが多い日』だと判明したからです。

 

気象庁が調べたデータによると、東京で「体育の日」に雨が降ったのは、52年間でたった9回だったことが分かっています。

 

実際に当時の開会式では、前日が悪天候だったにも関わらず、当日になると朝から天気が回復したそうです!

 

夏季オリンピックが7月~8月に行われる理由

 

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上記のように1964年東京オリンピックは10月に行われました。

 

しかしオリンピック開催は7月~8月が多い傾向にあります。

 

以下の表でもまとめているように、過去のオリンピックで夏以外に行われた大会は、次の5つしかありませんでした。

 

【7月~8月以外に行われたオリンピック】

開催した年 オリンピック名 開催期間
1956年 メルボルンオリンピック 11月22日~12月8日
1964年 東京オリンピック 10月10日~10月24日
1968年 メキシコシティーオリンピック 10月12日~10月27日
1988年 ソウルオリンピック 9月17日~10月2日
2000年 シドニーオリンピック 9月15日~10月1日

 

7月~8月は暑いのに、なぜわざわざ時期をずらさず猛暑の中オリンピックを開催するのでしょうか?

 

特に最近の日本は犠牲者がでるほどの猛暑なので、選手や観客に被害が出ることも考えられるのに…。

 

これにはかなり意外な理由があり、この期間は『テレビ局の取材に最適な時期』だからです。

 

7月~8月は夏季オリンピック以外に特筆すべきスポーツイベントが少ない傾向にあります。

 

そのためテレビ局は視聴率獲得のために、数十億ドルという莫大な金額を放映権料のために支払うそうです。

 

つまり夏季オリンピックが10月に開催された場合、10月は多数のスポーツイベントがあるので、数十億ドルも支払う価値がなくなります。

 

そのような理由があり、夏季オリンピックはだいたい7月~8月に行われるのです。

 

体育の日が10月10日から変更になった理由

 

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1998年に行われた法改正で、2000年から体育の日が10月10日から10月の第二月曜日に変更されました。

 

一体なぜ法改正を行ってまで体育の日の日にちを変更したのか。

 

それは2000年より『ハッピーマンデー制度』という新しい制度が作られたからです。

 

【ハッピーマンデー制度とは】

祝日と週休2日制をつなげ、3連休以上の期間を増やすため、国民の祝日の一部を従来の日付から特定の月曜日に移動させる制度。連休の日数を増やすことで観光業や運輸業などを活性化する目的で設けられた。

出典:日本大百科全書(ニッポニカ)

 

この『ハッピーマンデー制度』により日にちが変更になったのは、体育の日だけではありません。

 

2003年には以下の祝日が変更になっています。

 

海の日:7月20日⇒7月の第三月曜日

敬老の日:9月15日⇒9月第三月曜日

 

 私達にとっては連休の日数が増えるのでとても嬉しいですよね!連休によって影響を受ける職業の人にとっては地獄だと思いますが…。 

 

まとめ

・体育の日がスポーツの日の名称に変更される理由は、それぞれの言葉のニュアンスが関係している。

 

・体育の日とスポーツの日は名称以外に違いはない。しかし2020年の1年間のみ制定日が7月24日になる。

 

・そのため2020年10月は祝日が1日もない状態になる。

 

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます!

 

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