※本来なら「平成天皇」の呼び方は不適切です。しかし、この記事では『平成時代の天皇』という意味で、便宜上「平成天皇」の呼称を用いています。

 

2019年4月30日を持って、30年間に渡り私たち国民にそのお姿を見せてくださった天皇陛下が退位されますね。

 

退位時の年齢は85歳になられ、すでにご高齢であらせられます。

 

本当に寂しいですが、いずれ天皇陛下も崩御されてしまう時が訪れるでしょう。

 

陛下は崩御されたあとはどこの地に埋葬されるのでしょうか?

 

この記事では『天皇皇后両陛下が崩御された後に埋葬される場所』について解説していきます。

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平成天皇皇后両陛下が埋葬される墓所(墓地)は武蔵陵墓地

天皇皇后両陛下がお亡くなりになった後は、東京都八王子市長房町にある武蔵陵墓地に埋葬されることになります。

 

武蔵陵墓地は天皇陵(天皇のお墓)です。

 

具体的な場所は以下のグーグルマップを参照して下さい。

 

 

天皇陵を”墓”と呼ばずに”陵”と呼ぶ理由は、皇室制度の決まりを記載した『皇室典範』の第27条にあります。

 

『皇室典範』の第27条では

  • 天皇
  • 皇后
  • 皇太后
  • 太皇太后

を埋葬する場所が”陵”です。

 

ちなみに皇太子や親王など、その他の皇族を埋葬する場所は”墓”と定められています。

 

武蔵陵墓地には

  • 大正天皇:多摩陵
  • 貞明皇后:多摩東陵
  • 昭和天皇:武藏野陵
  • 香淳皇后:武藏野東陵

と天皇や皇后ごとに4陵墓を造営して埋葬されています。

 

天皇陛下は武蔵陵墓地に皇后と同じ敷地で隣に寄り添うように埋葬されることになっているようです。

 

陛下は当初、同じ御陵に埋葬される”合葬”の意向も示されていましたが、美智子皇后が遠慮されたため合葬にはなりませんでした。

 

平成天皇のお墓の形について

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2019年4月現在はまだ予定ですが、天皇皇后両陛下のお墓のイメージはかなり特徴的な形をしています。

 

宮内庁公式サイトに、両陛下の御陵のイメージ図があったので記載しておきます。

 

お墓を上から見た時の形

 

お墓を手前から見た時の形

 

宮内庁公式サイトに説明は記載されていませんでしたが、大きいほうが明仁親王、小さいほうが美智子皇后のお墓だと思われます。

 

手前から見ると天皇皇后両陛下のお墓は、大きい四角形の石が三段積まれ、その上はドーム状の不思議な形になっていることが分かりますね。

 

ちなみに、このような形の御陵は「上円下方墳」と呼ばれています。

 

平成天皇のお墓の大きさや高さは不明(推測あり)

平成天皇の具体的なお墓の大きさは不明です。

 

そのためここでは、昭和天皇と大正天皇の御陵の面積と大きさから、平成天皇のお墓の大きさを推測してみます。

 

昭和天皇のお墓は

  • 高さ:10.5メートル
  • 下部分:27メートル四方
  • 土地の広さ:約13500平方メートル

です。

 

大正天皇のお墓は

  • 高さ:10.5メートル
  • 下部分:27メートル四方
  • 土地の広さ:約15500平方メートル

です。

 

大正天皇も昭和天皇も陵墓の形態は同じです。

 

そのため平成天皇皇后両陛下のお墓も同じ高さになると考えられます。

 

しかし土地の広さが約7870平方メートルのため、他の天皇の御陵よりだいぶ小さくなると予想できます。

 

平成天皇のお墓の場所について(現在は造営予定)

 

現時点では大正天皇陵の隣にある土地に建てられる予定です。

 

予定地も宮内庁公式サイトに記載があったので紹介しておきます。

 

平成天皇皇后両陛下の陵墓造営予定地

 

平成天皇皇后両陛下は葬儀方法を火葬と選択された

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2013年11月14日、天皇皇后両陛下は自ら「葬儀方法は火葬」とお決めになりました。

 

本来であれば、お亡くなりになったあとで葬儀方法と埋葬の詳細が公表されます。

 

そのため陛下がご存命時点での発表は過去例から見てもかなり異例だったようです。

 

当時の発表で葬儀方法だけでなく、御陵を縮小することも公表されました。

 

大正天皇と貞明皇后、昭和天皇と香淳皇后の陵墓面積はテニスコート16面分もあります。

 

しかし2013年に天皇皇后両陛下の陵墓の大きさは、2割ほど縮小するとご意向を公表されました。

 

陛下が土地の問題で平行に造れなかった、昭和天皇と香淳皇后の御陵をご覧になり、「土地に余裕がなくなっている」と感想を述べられたようです。

 

そのため自らの御陵の大きさを縮小することで、あと数代の天皇の御陵を造営することができるとお考えになっています。

 

 自らの御陵面積を小さくしてまで、後の天皇のことをお考えになる陛下は、改めて素晴らしい方であると再認識できました。 

 

歴代天皇の葬儀方法は土葬が多かった

江戸時代初期から昭和天皇までは、天皇のご遺体は火葬ではなく土葬で埋葬されていました。

 

2013年に天皇皇后両陛下が火葬のご意向を述べられたのは、前回の火葬から数えて400年ぶりのことです。

 

ちなみに歴代天皇が選択した葬儀の統計は以下のとおりになります。

 

  • 土葬:73人
  • 火葬:41人
  • 不明:8人

 

両陛下が火葬を選択した理由は

  1. 現在の社会では火葬が一般的になっていること
  2. 江戸時代前は火葬を選択した天皇も存在していた

からです。

 

昭和天皇以前の天皇と葬儀方法が変更になるので、もちろん執り行う儀式も変更されます。

 

そこで昭和天皇が崩御した際の儀式と、陛下が発表された儀式内容を比較してみました。

 

【昭和天皇の崩御後の儀式】

  1. 「葬場殿の儀」と「大喪の礼」が行われる
  2. ご遺体が武蔵陵墓地に運ばれて「陵所の儀」を行い土葬される

 

【陛下が発表された儀式内容】

  1. 小規模な儀式を行う
  2. 武蔵陵墓地に専用の火葬場を造営して火葬される
  3. ご遺骨となり宮殿にお戻りになる
  4. ご遺骨の状態で「葬場殿の儀」と「大喪の礼」を執り行う

 

比較してみると儀式内容が大きく違っていますが、宮内庁は陛下のご意向に基づいて、詳細を検討していくと説明しています。

 

まとめ

・天皇皇后両陛下は、東京都八王子市長房町にある武蔵陵墓地に埋葬される。

 

・両陛下のお墓の形は上部がドーム状、下部が四角形の「上円下方墳」になる予定だ。

 

・両陛下は2013年4月に自らの葬儀方法を火葬にすると発表された。

 

・歴代天皇の葬儀方法は土葬が73人、火葬が41人、不明が8人となっている。

 

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます!

 

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