『思い出のマーニー』には”10年に一度しか喋らない”と言われる、ボートに乗ったおじさんが登場します。
そのおじさんの名前は「十一(といち」というのですが、なぜ作中のラストでマーニーのことを知っていたのでしょうか?
この記事では『十一の正体は何者なのか・十一とマーニーの関係性』について考察してみましょう。
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目次
【思い出のマーニー】ボートのおじさん十一(といち)の正体はマーニーの友達の可能性
“だんまり十一(といち)”の生みの親は作画監督の安藤雅司さんでした。実は当初、十一にももっとセリフがあって、「潮の満ち引きに気いつけな」など、杏奈さんを思いやるセリフを言うシーンもあったそうですが、“優しい”言葉をかけてくれる大人は杏奈さん
→続く #思い出のマーニー pic.twitter.com/Q8nsaqPNTG— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) July 14, 2017
私は十一の正体についてはマーニーの友達だった可能性が高いと考えています。
その理由は次のとおりです。
ここがポイント!
- 昔の思い出を懐かしむようにマーニーについて語っているから
- マーニーが寂しい思いをしていることを知っているから
- マーニーの日記に十一らしき大人しい少年が登場するから
- 日記に出てきた花売りが十一の可能性があるから
それでは上記の説について詳しく見ていきましょう。
昔の思い出を懐かしむようにマーニーについて語っているから
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十一は映画のラストシーンで「マーニー。青い窓の向こうに閉じ込められた少女。昔の話だ」と、杏奈とさやかに語っていましたね。
このときの様子が遠い昔のできごとを思い出すかのように、どこか懐かしむような言い方に感じたからです。
ただ窓からのぞくマーニーの姿を見ただけなら、「窓から女の子が覗いていたことがあったな」など、淡々と言うはずです。
しかし十一はわざわざ「昔の話だ」とも言っており、二度と帰ってこないマーニーとの楽しい思い出を、噛みしめるかのように言っていたのが印象的でした。
マーニーが寂しい思いをしていることを知っているから
今夜の金曜ロードショーは『思い出のマーニー』らしいですが、最近マーニーを観た私の個人的に好きなシーン…というか好きな瞬間は、ボートで杏奈を助けに来てくれた十一が振り返った時の、ちょもんとした顔です。#金曜ロードSHOW #思い出のマーニー #ジブリ童貞 https://t.co/Wf8WaJyIuw pic.twitter.com/IbYIRWPkVl
— 宮川サトシ@4/9宇宙戦艦ティラミス⑩発売予定 (@bitchhime) April 3, 2020
十一は「青い窓の向こうに閉じ込められた少女」と言っています。
この発言から推測すると十一は、両親とも会えずねえやからもいじめられて、寂しい思いをしているマーニーの事情を知っていたと考えられるのです。
そのため「閉じ込められた」という表現を使っていると私は思いました。
「閉じ込められた」という言葉はふつうの会話ではなかなか出てきませんよね。
この表現には「マーニーが寂しい思いをしていたことを知っている」という意味が隠されているように感じられますね。
明るい性格のマーニーといえども、知らない人に自分の家庭環境を伝えることはしないです。
つまり十一は、マーニーから家庭環境を聞かされるほどの関係性だったと考えるのが自然です。
マーニーは和彦と結婚しているため、十一が交際相手だった可能性は低いです。
このことを踏まえてみると、やはり十一はマーニーの友達だったのかもしれませんね。
マーニーの日記に十一らしき大人しい少年が登場するから
十一(といち)は十一番目の子だからこの名前になりました。原作でも11番目の子で、”One too many”(10人と1人余分な子)を捩った「ワンタメニー」という名前でした。#思い出のマーニー #金曜ロードショー pic.twitter.com/bPcrEdVX83
— キャッスル (@castle_gtm) July 14, 2017
作中でも重要なアイテムとなるマーニーが書いた日記。
その6月11日の日記に十一の正体を知る上でかなり大切な情報が書かれていました。
以下に6月11日の内容を記載するのでご確認ください。
ここに注目!
6月11日
この間の村の子たちがまた窓の下のところまで来ている。みんなで小さな男の子をからかっていた。
その子が泣き出したので一人の子がお菓子をあげたら、泣き止んで食べた。
でも、その子がお菓子の袋まで食べてしまったので、みんなはまたからかいはじめた。
その子はぜんぜんいいかえさないの。なんだかとてもかわいそうだった。
映画だとこの少年は十一だとする明確な情報は出てきませんよね。
ですが原作版の日記だと「言い返さない少年=十一」とはっきりと記述があるのです。(原作版は海外小説なので名前は違います)
映画での日記では「十一」という名前が登場しないことから、まだ友達になる前のエピソードの可能性が高いです。
内容から見ると、マーニーは十一がからかわれている現場を目撃していることが分かります。
優しいマーニーはそんな十一をほっておけずに、声をかけたり自宅に招いたりして、徐々に友達としての関係が始まったのかもしれませんね。
日記に出てきた花売りが十一の可能性があるから
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これは完全に私の想像ですが、日記に登場している一緒に踊った花売りが十一だと考えています。
このように考えた理由は「からかわれている十一を、マーニーが自宅に招いた可能性があるから」です。
当時マーニーがとった行動は次のようなものだと推測しました。
ここがポイント!
からかわれている場面を目撃する⇒泣いていた十一を励ます⇒後日パーティが開かれるので、楽しんでもらうために自宅に招く⇒ダンスに誘う⇒十一は恥ずかしいため断る⇒マーニーが変装を提案し、花売りに扮した十一と一緒に踊る
日記を見ると花売りは誰なのか名前は書いていません。これは十一の性格から、名前を明かさなかったと考えられます。
また彼が花売りに扮しているのは「ふだんの格好でマーニーと踊るのが恥ずかしかった」からだと私は推測しました。
十一は他人とまったくコミュニケーションを取ろうとしない、大人しい恥ずかしがり屋の少年だったのです。
仮に恥ずかしがり屋な少年だったとしたら、可愛い女の子と踊るなんて絶対にできないと思います。
ですが「自分に優しくしてくれた女の子と踊ってみたい!」という強い気持ちから、花売りに変装したのではないか?と私は考えました。
まとめ
・ボートのおじさんの名前は十一(といち)という。
・十一はマーニーと友達だった可能性が高い。
・私がこのように考えたのは次のような理由があるからだ。
- 昔の思い出を懐かしむようにマーニーについて語っているから
- マーニーが寂しい思いをしていることを知っているから
- マーニーの日記に十一らしき大人しい少年が登場するから
- 日記に出てきた花売りが十一の可能性があるから
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