『思い出のマーニー』では信子という友だちが多くて明るく、誰にでも話しかけてくれる少女が登場します。

信子は杏奈にも話しかけたのですが、とある事情があり杏奈から「太っちょ豚」と悪口を言われてしまいましたね。

それで信子は母親に報告したのですが、そのときに「杏奈がカッターの刃をちらつかせている」と言ったらしいのです。

果たしてこの発言は本当なのでしょうか?それとも信子の嘘なのでしょうか?

この記事では『信子のカッターの刃発言は嘘なのか・この発言をした理由』について考察してみましょう。

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目次

杏奈がカッターの刃をちらつかせているシーンは一切ない


個人的には、信子が母親に言った「杏奈はカッターの刃をちらつかせた」という発言は、真っ赤な嘘だと考えています。

その理由は、作中で杏奈がカッターの刃をちらつかせているシーンが一切ないからです。

鉛筆を削るためにカッターを使用していますが、それを人に向けてちらつかせることは、常識があるなら絶対にしません。

杏奈は他人に心を開かない一面はありますが、さすがに刃物で人を傷つけるような性格ではないです。

しかし信子が「杏奈がカッターの刃をちらつかせた」と母親に言った以上、その発言には何らかの意味や理由があると、私は考えています。

理由や意味もなく、見てもいないことをとっさに発言するのは難しいですからね。

信子が「カッターの刃をちらつかせた」と嘘をついた理由や意味を考察

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それでは次の項目からは、なぜ信子がこのような発言をしたのか考察してみましょう。

杏奈をよりひどい悪者にしたかった


個人的には「杏奈をよりひどい悪者にしたかった可能性が高い」と考えています。

その理由は信子が気にしているスタイルを、友達の目の前で罵倒されたことを根に持っていたからです。

母親に報告するとしても、次の2つの言い方だと圧倒的に後者のほうが悪者にうつりますよね。

ここに注目!

信子の発言による印象の違い
  1. 「太っちょ豚と言われた」
  2. 「太っちょ豚と言われたし、カッターの刃をちらつかせていた」

親の立場からすると「見た目を友達の前でバカにしたり、カッターの刃をちらつかせたり、なんという不良なんだ!」と思いますよね。

しかし作中では信子が自分の見た目を気にしている描写ありません。

ですが信子は13歳と思春期の少女です。そのため、自分の太っているスタイルを気にしているとしても、何もおかしくはありません。

実際に家に帰った信子は母親の証言によると泣きはらしていたとのことです。

悪口を言われた当初は平然として仲直りしようとしていましたが、やはり見た目のことをバカにされるのは相当つらかったのでしょう。

信子は明るくみんなから好かれる存在でも、さすがに友達の前で「太っちょ豚」と言われたら、根に持っていても当然ですからね…。

自分が被害者アピールしたかった


第三者から見ると完全に杏奈が悪いのですが、悪口を言われた信子にも、次のように多少の否はあります。

ここに注目!

信子が杏奈に対してとった悪い行動
  1. 杏奈の願い事を本人の許可なく奪い取って見た
  2. 知らなかったとはいえ、杏奈が気にしている青い目のことを言いふらした

上記のように信子にも悪い点はあるのですが、母親に「私がこんなことをしたから」と言ったとしましょう。

すると常識的な親なら「じゃあ、最初にそんなことをしたあなたが悪いじゃない」と言われるのは明白です。

信子は大勢の目の前でバカにされたので、内心ではどうしても杏奈のことが許せなかったのでしょう。

そこで信子は「自分のほうが可愛そうな被害者だ」とアピールするために、「杏奈がカッターの刃をちらつかせた」という嘘の発言をした可能性があるのです。

頭に血がのぼってついつい大げさに言ってしまった

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先ほどまではなにか良くない考えがあったという前提で考察しました。

しかしただ単に、「頭に血がのぼって大げさに言っただけ」の可能性も捨てきれません。

そこで信子の行動の意味を彼女の立場になって考えてみます。

信子は来たばかりで友達となじめていない杏奈が気になっており、一人で歩く杏奈に声をかけました。

そして短冊に願い事を書きます。

すると偶然杏奈を見かけたので、話のきっかけのために願い事を見ました。また杏奈の青い目を褒めたのはただ綺麗だったから。

このように考えると信子の行動にはまったく悪気がないことが分かります。

信子は杏奈のためを思って話しかけたのに、いきなり「太っちょ豚」と言われたら、それは頭に血ものぼります。

そこで帰って母親に告げたときに、あのできごとを思い出して怒って大げさに言ってしまった…というのがこの説です。

さすがに「太っちょ豚」は言いすぎなので、表面上は手打ちにしても、内心では許せない気持ちは非常によく分かりますよね…。

信子の母親が娘の仕返しに嘘をでっち上げた


母親が「太っちょ豚」と言われた娘の仕返しとして、「カッターの刃をちらつかせた」と嘘をでっち上げた可能性も考えられます。

その理由は信子が作中で、杏奈がカッターを使い鉛筆を削る様子を目撃しているからです。

外でカッターを使っていても、鉛筆を削っているのを見たら「鉛筆を削っているんだな」と思うはずですよね。

そう考えると母親に「カッターの刃をちらつかせた」なんて言わないと思います。

映画には登場していないところで、信子は母親に「杏奈はカッターで鉛筆を削って絵を描いていた」と伝えた可能性があるのです。

そして信子の母親が大岩家に抗議にいったときに、娘から聞いた話を思い出して、カッターの話を大げさに言ったことも考えられます。

大事な娘が「太っちょ豚」なんて言われたら、親なら非常に悔しいですし、当然ながら怒るでしょう。

そこで娘のために杏奈を悪者にしたいから、嘘をでっち上げたのではないか?と考えました。

まとめ

・作中では杏奈が信子に対してカッターの刃をちらつかせた場面は一切ない。

・このことから信子か母親のどちらかが嘘をついた可能性が高い。

・私は「カッターの刃をちらつかせた」という発言の理由には、次のようなものがあると考えている。

  1. 杏奈をよりひどい悪者にしたかった
  2. 自分が被害者アピールしたかった
  3. 感情が高ぶってついつい大げさに言ってしまった
  4. 信子の母親が娘の仕返しに嘘をでっち上げた

 

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