『思い出のマーニー』といえば有名アニメ会社スタジオジブリが製作した映画です。もちろんアニメ映画なので、キャラクターの声は声優が担当しています。

しかしその声優の演技が「下手」「棒読み」「ひどい」と、声優について否定的な意見が目立つのです。

なぜ「思い出のマーニー」の声優は下手で棒読みだと言われるのでしょうか?

この記事では『思い出のマーニーの声優が下手な理由・演技についての私自身の感想』について解説していきますね。

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目次

【思い出のマーニー】ヒロインの声優が棒読みで下手という意見が多い


ツイッターを見てみると上手という意見もありますが、やはり次のように下手で棒読みだとする意見が目立ちます。

 


 


このように声優について批判的な感想が目立つのは、以下のような理由があるからだと考えています。

ここに注目!

「思い出のマーニー」の声優が下手で棒読みと言われる理由
  1. 本業が俳優(女優)の人のみを起用しているから
  2. 二人の主人公を担当する女優が声優初挑戦だから

これは「思い出のマーニー」だけに限った話ではありません。

スタジオジブリでは基本的に本職の声優さんを起用せず、俳優さんや女優さんを起用する特徴があるのです。

実際に『思い出のマーニー』で声優を担当する人は全員俳優や女優です。

ここがポイント!

『思い出のマーニー』の声優一覧
キャラ名 声の担当
杏奈 高月彩良
マーニー 有村架純
頼子 松嶋菜々子
大岩清正 寺島進
大岩セツ 根岸李衣

その中では声優に初挑戦する人もたびたび出ていますし、そもそも演技とはまったく異なる職業の人もいました。

俳優や女優も演技には当然声を使うのですが、どちらかといえば「体全体」での演技に重点をおいて訓練しています。

一方で声優は舞台などでは体全体で演技をすることもありますが、それよりも「声」に重点をおいて訓練を重ねているからです。

そのため声だけを使う「アフレコ」という点においては、どうしても本業が声優の人のほうが向いているのは明らかだといえます。

 もちろん声優に初挑戦する役者さんはアフレコに慣れていないので、棒読みに聞こえてしまうのは仕方のない部分ではありますよね…。

思い出のマーニーが俳優を声優として起用している理由

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先ほどもお話しましたが、基本的にスタジオジブリでは本職が声優以外の人を起用しています。(もちろん例外もありますが)

それは宮崎駿監督が次のような考え方を持っているからです。

「映画は実際時間のないところで作りますから、声優さんの器用さに頼ってるんです。でもやっぱり、どっかで欲求不満になるときがある。存在感のなさみたいなところにね。特に女の子の声なんかみんな、「わたし、かわいいでしょ」みたいな声を出すでしょ。あれがたまらんのですよ。なんとかしたいといつも思っている」

出典:ジブリの世界

また鈴木敏夫プロデューサーも、声優を起用しない理由について講演会で次のように語っていました。

ようするに、ジブリの作品って、衣食住を丁寧に描くでしょ。そうすると、日常芝居が多いんですよ。こうなると、芝居のほうも、大袈裟では困るんです。普通の芝居が出来る人じゃないといけない。
それで、大きくいって、声優さんの芝居って、ハレとケにわけると、「ハレ」なんですよ。そして、ぼくらがほしいのは「ケ」なんですよ。

出典:ジブリの世界

上記の二人の考え方をもっと簡単に解釈してみると

「ジブリは日常を描くので完璧過ぎる演技はいらない。演技経験がない一般人のような自然な演技のほうが良い」

という意味になると私は捉えました。

主人公の声優の演技は本当にひどいのか私の感想・意見

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SNSでは「下手」「ひどい」「棒読み」という意見がたくさん見られました。

当然感想は人によって異なります。

そこで私自身は「思い出のマーニー」の声優について、どのような感想を持っているのかをお話していきます。

杏奈:高月彩良


私は高月彩良さんの演技は「杏奈役」として見てみると上手だと思っています。

その理由は「高月さんの不慣れな演技と、杏奈の性格がピッタリと合っているから」です。

たしかに声優初挑戦の高月さんの演技は棒読みになっていると感じます。ですが、杏奈は明るい性格の女の子ではありません。

杏奈は

  • ネガティブ
  • 他人に心を開かない
  • 表に感情を表さない
  • 自分の殻にこもっている

というように、どちらかといえば暗くて地味な存在の女の子です。

杏奈は上記のような性格なので、あまり人と離すことに慣れていないと思います。

作中でも信子に話しかけられても、目を見ることもできず、あまり離すこともできませんでした。

つまり高月さんの若干棒読みの演技は、「杏奈は人と離すことに慣れていないんだ」と感じさせる、良いスパイスになっていると私は考えています。

マーニー:有村架純


マーニーを演じた有村架純さんの演技は、個人的には「下手」だと感じています。

その理由は「演技に不慣れなことが、マーニーというキャラのマイナスの要素になっているから」です。

杏奈の場合は彼女の性格もあって「棒読み」であることがプラスになっているのですが、マーニーが棒読みだとどうしても違和感があります。

マーニーは不幸な経験こそしていましたが、杏奈のように人と話すことに慣れていないわけでもありません。

実際に久子という友達もいたので、コミュニケーションも問題なくとれる少女だったのだと思います。

そのため棒読みだと余計に強い違和感が表れてしまうのです。

マーニーは主人公の一人ですしタイトルにも名前があることから、同作品のメインになっていますよね。

そのためマーニーは

  1. 本職の声優さんに担当してもらう
  2. 別の女優さんに担当してもらう

という対応のほうが良かったのではないか?と私は思っています。

 まとめ

・『思い出のマーニー』の声優が下手で棒読みと言われる理由は

  • 俳優(女優)を起用しているから
  • 主人公の声優が初挑戦の女優さから

だと考えている。

・個人的には杏奈を演じる高月彩良さんの演技は上手だったと思っている。その理由は「高月さんの不慣れな演技と、杏奈の性格がピッタリと合っているから」だ。

・一方でマーニー役の有村架純さんの演技は下手に感じた。その理由は「演技に不慣れなことが、マーニーというキャラのマイナスの要素になっているから」である。

 

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