『美女と野獣』ではヒロインのベルに注目が集まりますよね。しかし、野獣もベルと同じようにたくさんの注目を集めるキャラです。
野獣の姿はかなり恐ろしく怪物のような見た目をしています。
その姿から野獣は完全に怪物といえますが、よく見てみると実在する動物のようにも見えますよね?
野獣の見た目は実際の動物をモデルにしているのでしょうか?
そこで今回は『野獣のモデルになった動物はいるのか・どの部分がどの動物を元にしているのか』を解説しようと思います!
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目次
【美女と野獣】野獣は何の動物がモデルになっているのか
美女と野獣の 野獣も推しメンだったりする。野獣も色とりどりのマント着てます✌️ pic.twitter.com/fAaoluTwaf
— みちひと(♂)@低浮上 (@mnr_guchi) November 12, 2019
結論からいうと野獣の姿は実在した動物がモデルになっています。
しかしある特定の動物だけをモデルにしたのではなく、野獣の体ごとに複数の動物の特徴を組み合わせたデザインです。
野獣の体ごとにモデルになった動物をまとめてみると次のようになります。
ここに注目!
野獣の体の部分 | モデルになった動物 |
ツノ | バッファロー |
腕・体 | クマ |
額 | ゴリラ |
たてがみ | ライオン |
キバ | イノシシ |
足・しっぽ | オオカミ |
目 | 人間 |
このように野獣はたくさんの実在する動物の特徴を併せ持っていました。
それでは次の項目からは、野獣の体の部分とモデルになった動物について詳しく見ていきましょう!
ツノ:バッファロー
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野獣のツノの特徴として
- 先端が細くなっている
- 先端以外は太くなっている
という特徴があります。
これはモデルになったバッファローが持つツノの特徴とほぼ一致しています。
バッファローのツノも先端になるほど細く尖っており、根本のほうは太いです。
球団名、バイソンズの方が勝…強そ…
いや、言うまい良い試合、期待してます!#野球 #スポーツ #オリックスバファローズ #動物#バッファロー (画像左。角がより巻き気味)#バイソン (画像右。胸板が厚い)
(先程の投稿へ追記:バッファローはアフリカに棲息する種もいる) pic.twitter.com/gJU0YT6AoR
— フレミング左利きの法則 (@southpaw_law) February 19, 2019
ただ野獣とバッファローのツノを比較してみると、先端部分以外の太さは、野獣のツノのほうが太くなっています。
また、バッファローは人によってはアメリカバイソンと考える人もいますが、実際は水牛のことを示しているのです。
腕・体:クマ
どうか、頑張ってるサスカッチくんが元気になりますように…食欲が戻ってきますように…#東山動植物園 #ホッキョクグマ pic.twitter.com/vl1hUwvotk
— のはら☆ねこ (@38kCat) April 6, 2020
野獣の太い腕や大きな体はクマがモデルです。野獣は見た感じだと、身長は2メートルを超えているように見えます。
体の大きさはクマの種類や個体によって異なりますが、これまで日本で捕獲されてきたクマの中には2メートル以上の巨大なクマもいました。
クマの中でもひときわ巨大なクマは
- ホッキョクグマ
- ヒグマ
の2種類です。
ホッキョクグマは平均で体長が2メートル50センチ、ヒグマの平均体長は2.8メートルもあります。
額:ゴリラ
そんなお前たちに癒し系ゴリラを。#シャバーニ#ファインダー越しの私の世界 pic.twitter.com/sCOk35biWB
— D.B.かみいずみさω (@inuta2013) April 5, 2020
野獣の額を見てみると大きく盛り上がっていることが分かります。これは、野獣の額のモデルとなっているのがゴリラだからです。
ゴリラの額の大きく盛り上がっている部分は「眼窩上隆起」と呼ばれています。
ちなみに眼窩上隆起を持つ動物はゴリラ以外にも、その他の類人猿や旧人類も持っていました。
類人猿や旧人類が眼窩上隆起の特徴を持っている理由は、あごと歯がかなり大きく強いからです。
眼窩上隆起を持っている動物は固い食べ物を食べているため、噛むと頭蓋骨に大きな衝撃が発生します。
このときに発生する衝撃を吸収して和らげるために、目がある部分が大きくひさしのように盛り上がっているのです。
また現代人が眼窩上隆起を持っていないのは、あごと歯の力が弱まったからと言われています。
現代人は柔らかい食べ物を食べるので衝撃の負担が少なく、眼窩上隆起を必要としていないからです。
野獣は古代人のように固い食べ物は食べていませんが、もしかすると眼窩上隆起によって衝撃を吸収しているのかもしれませんね。
たてがみ:ライオン
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野獣のフサフサしたたてがみはライオンをモデルにしています。
のんびり眠るラオとサクラ。
天気もよくて気持ちよさそうですね。#神戸市 #王子動物園#ライオン pic.twitter.com/ZJ1r3Uh6gh— 神戸市立王子動物園(公式) (@kobeojizoo) April 7, 2020
野獣の体の部位で、最もモデルになった動物が分かりやすいので、なんとなく予想できていた人も多いでしょう。
私も“たてがみ”と聞くと最初にライオンをイメージします(笑)
ライオンのたてがみは昔から様々な説が考えられてきました。
たとえばダーウィンは『首や頭を守るため』という学説を提示しています。
ですが現在は自分の身を守るためではなく、『メスにモテるため』という説が有力です。
ライオンのたてがみは
- 栄養状態
- 攻撃性
- 男性ホルモンの量
など複数の要因によってその長さや色が変化します。
上記の要素が強ければ強いほどたてがみは黒く長くなっていくのです。
特にライオンのメスはたてがみが黒いオスに惹かれる特徴があります。
一見すると用途が分からないライオンのたてがみは、メスを惹きつけて子孫を残すという重要な役割を持っているのです。
キバ:イノシシ
リア友がイノシシと遭遇してた草 pic.twitter.com/En8vfTbZKa
— れまる (@remaru_iii) April 10, 2020
野獣のキバはイノシシをモデルにしています。野獣のキバは全体的に鋭く、犬歯の部分はさらに鋭いです。
イノシシも犬歯がかなり巨大で尖っています。
野獣の場合は犬歯以外の歯も鋭く尖っていますが、イノシシは犬歯以外の部分はまったく尖っていません。
どちらかといえばイノシシの歯は人間のように平べったくなっています。
そのためイノシシは人間のように、犬歯の部分で食べ物を細かくして、他の部分で食べ物をすり潰しているのです。
野獣は画像を見る限り犬歯以外の歯も尖っているので、どのようにして食べ物をすり潰しているのかが謎です(笑)
画像では見えていないだけで、もしかすると奥歯は人間のように平べったいのかもしれませんね。
足・しっぽ:オオカミ
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野獣の足としっぽはオオカミをモデルにしています。実際のオオカミはかなり細い足を持っているため、野獣も細い足をしているのです。
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— Ezo red fox1125 (@EzoFox1125) April 6, 2020
個人的にはあの細い足で大きな上半身をささえると、足にとんでもない負担がかかっているように思いますが(笑)
またオオカミの足の最大の特徴としては、かかとを上げた状態になっています。人間に例えると指先だけで立っている状態です。
オオカミのように地面にかかとをつけずに指先だけを歩行に用いると動きが素早くなります。
「美女と野獣」の映画では野獣が全力で走るシーンはありませんが、オオカミの足のように指先だけで立っているため、もし全力で走るととても速いのかもしれませんね。
目:人間
目の部分は公式にモデルが決められているわけではありません。
しかし一部の人は野獣の目は人間の目をモデルにしていると考える人もいます。
私も野獣の目は人間がモデルと考える一人です。
私がこのように考えているのは『野獣は怪物の姿でも人間の姿でも青い瞳を持っている』から。
物語の終盤で野獣が人間の姿に戻ったあと、ベルは王子の青い瞳を見て野獣が人になったと認識していますよね。
もし他の動物のように黒い瞳を持っていれば、ベルが野獣と同一人物だと認識するには至らなかったと私は考えています。
これは個人的な意見ですが黒い目よりも青い目のほうが特徴的ですからね。
野獣の正体やモチーフは複数の動物を合体させたキメラ
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野獣は上記のように複数の動物の特徴を併せ持っています。つまり野獣の正体はキメラです。
キメラとは生物学上では一つの個体に複数の遺伝子を持っている状態のことを表します。
このキメラの由来になったのは、ギリシア神話に登場する複数の動物の姿を組み合わせた「キマイラ」という怪物です。
キマイラはライオンの頭、ヤギの体、毒蛇のしっぽを持っています。
キマイラも「美女と野獣」の野獣のように、動物のパーツを組み合わせた姿をしてるのです。
これは私の勝手な想像ですが、野獣がこのようなデザインになったのは「キマイラから複数の動物を合成させる発想を得たからなのではないか?」と考えています。
野獣の姿をデザインしたのはグレン・キーン
野獣のデザインを担当したのは「グレン・キーン」というアメリカのアニメーターです。
キーンさんは1982年に、絵本『かいじゅうたちのいるところ』のキャラとCG背景を合成させた30秒間の映像を製作しています。
現在ではCG背景の合成は当たり前となっていますが当時はかなり革命的な技術でした。
そのときに使った技術は『美女と野獣』の終盤で見られるダンスの場面にも用いられています。
まとめ
・野獣の姿は実在する動物のパーツを組み合わせている。
野獣の体の部分 | モデルになった動物 |
ツノ | バッファロー |
腕・体 | クマ |
額 | ゴリラ |
あご・歯・たてがみ | ライオン |
キバ | イノシシ |
足・しっぽ | オオカミ |
目 | 人間 |
・野獣の正体は複数の動物を組み合わせた“キメラ”といえる。
・野獣のデザインを担当したのは「グレン・キーン」というアメリカのアニメーターである。
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