『鬼滅の刃』に登場する冨岡義勇は隊服の上から、左右で柄が異なる不思議な羽織を着ています。
その柄も不思議で左側は四角が複数組み合わさったような柄をしていますね。
果たして義勇が着ている羽織の柄はどのような名前なのでしょうか?
この記事では『冨岡義勇の羽織の柄の名前・着物の持ち主』について深堀していきます。
※原作コミック15巻のネタバレを含む内容になります。
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目次
【鬼滅の刃】冨岡義勇の着物の柄の名前について
鬼滅の刃面白い
漫画もちゃんと読んだことなかったから、これから楽しみ〜
冨岡義勇さん(cv.櫻井孝宏さん)最高すぎました。おちゃらけた櫻井さんの声もいいけど、やっぱりこういう真面目な落ち着いたキャラクターの時の声が最高です…。 pic.twitter.com/HzQ1cQT0zB— Haru! (@amu_torimari79) 2019年4月16日
冒頭でもお話したように義勇が着ている羽織は左右で柄が異なっています。
右側に赤っぽい色で無地の生地、左側には黄色や緑色で描かれた四角形を複数組み合わせた柄です。
しかし残念ながらこのような柄の正式名称はなく、そもそも存在すらしていません。
このことから、原作者の吾峠呼世晴先生が創作した柄である可能性が高いです。
しかし強いて似ている柄の名前を挙げるとするなら、亀甲柄や幾何学模様といえるでしょう。
亀甲柄とは次の画像のような柄のことです。
亀甲柄は”亀甲模様”と呼ぶこともあります。
その名前にも表れているように、亀の甲羅のような六角形が隙間なく敷き詰められているような模様です。
ちなみに日本では平安時代に装束の模様として定着しました。
一方で幾何学模様とは下記画像のような模様のことです。
幾何学模様には次のような意味があります。
三角形、四角形、六角形などの多角形や円、楕円、直線などの単純な図形を部品として、それに平行移動、反転、回転、色の変化、拡大・縮小、分割などの操作を加えながら連続して組み合わせ配列を展開してつくった模様。
出典:齋藤 光彌『模様の作り方―幾何学模様に見る模様の形成』源流社、2008年、pp.1-166
義勇の羽織も隙間なく図形が敷き詰められている部分が、亀甲柄や幾何学模様の特徴と非常によく似ていると私は思いました。
【鬼滅の刃】冨岡義勇の羽織の持ち主について
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実は義勇が羽織っている着物の左側の部分は生前の錆兎が着ていたものと考えられます。
アニメだと着物の柄が分かりやすいので二人の画像を見比べてみましょう。
このように柄が同じなので生前の錆兎の服と何となく分かりますが、一体なぜ義勇が錆兎の服を着ているのでしょうか?
ここからは原作コミック15巻のネタバレになります。
実は義勇と錆兎は、鱗滝左近次のもとで共に修行をしていた同期剣士だったのです。
その後二人で最終選別に挑戦しましたが、そこで錆兎は鬼によって倒されてしまいました。
二人はとても仲がよく、回想シーンでは笑顔で語り合っている様子も描かれています。
これは私の考察ですが、義勇は錆兎が生前着ていた形見の服と、自分の服をつなぎ合わせて一枚の羽織にしているのではないでしょうか。
作中では錆兎が倒されて10年以上の時間が過ぎていますが、義勇がどれほど錆兎のことを想っているのかよく分かりますね…。
まとめ
・冨岡義勇の羽織左半分の柄は実際には存在しない。そのため原作者が創作したオリジナル模様だと思われる。
・これと似たような柄を挙げるとすれば、亀甲模様や幾何学模様の特徴とよく似ている。
・義勇は自分の服と鬼に倒された錆兎の服をつなぎ合わせて、一枚の羽織にしていると私は考察した。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます!
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