トイ・ストーリー3には隠しキャラとも呼べるキャラクターがたくさん出演しています。

たとえば1に登場したシドが大人になった姿で登場したりなど…。

しかし隠しキャラの中でも特にすごいと思うのがトトロの存在です。

シドは同シリーズのキャラなので出演に違和感はないですが、トトロはスタジオジブリのキャラですよね。

一体なぜ別の会社のキャラがピクサーの映画に登場しているのでしょうか?

この記事では「トイ・ストーリー3にトトロが登場した理由・トトロが出演したシーン」について解説していきますね。

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目次

トイ・ストーリー3でトトロが登場した理由はなぜなのか

結論からいうと、トイ・ストーリー3でトトロが登場したのは「友情出演」であるといえます。

宮崎駿監督はトトロの出演を「おもちゃとしての登場」という条件で許可したそうです。

しかしジブリが友情出演を許可したということは、両者にはそれ相応の深い付き合いがあったのでしょうか?

それではスタジオジブリとピクサーの関係性を深堀していきましょう!

ジョン・ラセター監督は宮崎駿監督を尊敬しているから

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トイ・ストーリーシリーズで監督を務めるジョン・ラセター氏。

ラセター氏は、宮崎駿監督のことを「親友であり最も尊敬するクリエイター」だと評価しています。

ラセター氏は2013年に来日したのですが、ちょうど公開されるジブリ作品「風立ちぬ」を見ることが楽しみだったそうです。

また宮崎駿監督の作品について次のように語っていました。

「宮崎さんの全ての作品にはハートがあります。そして、作品ごとに必ず独創的なアイディアが取り入れられています。ネコバスというキャラクターもそうですし、ポニョが波の上を走るなんていうのも考えつかないことです。そうしたオリジナリティに私も刺激をもらい続けてきました」。

出典:cinemacafe

上記のエピソードやコメントからも、ラセター氏がどれほど宮崎監督のことを尊敬しているかよく分かりますね!

スタジオジブリとピクサーは付き合いが長いから

ラセター氏と宮崎監督は親友とも呼べる間柄ですが、その付き合いは2020年現在で33年もの長期に渡っています。

ラセター氏と宮崎監督は1987年11月11日に初対面を果たすことになったのです。

当時ラセター氏はシンポジウムのため来日しており、関係者から「ジブリに行ってみよう」と誘われました。

そしてちょうど「となりのトトロ」を製作していた宮崎監督のもとを訪れます。

ラセター氏が当時の感動と驚きについて語っていたコメントがあるので紹介しますね。

「この日が友情の始まりなんだ。このとき、驚かされたのは、やっぱりネコバス。ネコなのにバス? バスなのにネコ? 戸惑う僕に、宮崎さんはいたずらっぽい笑みを浮かべていました。まるでネコバスのようにね。その瞬間、監督とは作品そのものであり、こんな風に映画を撮らなければいけないと感じた」

出典:映画.com

上記のコメントを見ると分かるように、ラセター氏は宮崎監督の影響を強く受けている可能性が高いです。

そのため「トイ・ストーリーシリーズ」のような、長期的に続編が制作され、大人気で誰からも愛される作品を生み出せるのかもしれませんね!

またラセター氏だけでなくとなりのトトロ視聴者は、誰もがネコバスの存在に驚かされたと思いますよ(笑)

ふつうの人なら猫とバスを合体させようなんて思いませんからね!

やはり宮崎駿監督は同業者から見てもすごい監督だということです。

トイ・ストーリー3のその後を描く短編映画では登場していない

トイ・ストーリーシリーズには本編以外にも、「トイ・ストーリートゥーン」という作品が制作されています。

しかしトトロが登場したのはトイ・ストーリー3の本編だけです。

なので3のその後を描く「トイ・ストーリートゥーン」では一切登場していません。

そのためトトロの出演は3本編に限り許可されたということです。

個人的には短編映画にもトトロを登場させてほしかったと思っていますが、版権の関係上難しかったのかもしれませんね…。

トトロの出演シーンはどこなのか一覧まとめ

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本編をよく見ると分かるかもしれませんが、実はトトロは一回だけでなく作中に何度も登場します。

作中ではトトロのぬいぐるみはボニーのおもちゃという設定です。

そのためトトロの出演はボニーの部屋や庭の中だけとなっています。

かなり見つけやすい場所に登場していることもあるので、次の項目からはトトロの出演シーンをすべて紹介しますね。

注意!

分かりやすいようにトトロが登場する時間帯も記載しています。

しかし各局の放送形態によっては、一部カットなどで時間帯が異なる場合があるのでご注意ください。

 

37分31秒頃:ボニーが隠れた大きなバスケットの横

1つ目の出演シーンは、アンディがボニーの家に連れてこられたときです。

ボニーはアンディや他のおもちゃと一緒に遊んでいました。

遊びの最中にボニーは大きなバスケットに隠れるのですが、そのバスケットの横にトトロのぬいぐるみが置かれています。

このシーンに登場するトトロのぬいぐるみは、かなり目立つ場所に置かれていたので、作中でも特に分かりやすいはずです。

37分31秒頃のシーンにトトロが登場した理由を考察

このシーンにトトロを出演させた理由。

それは「ボニーがトトロのぬいぐるみを気に入っている」ことを、表現したかったからだと私は考えました。

ボニーは一旦バスケットに隠れています。

ですが再度中から出てきて、横に置かれたトトロのぬいぐるみと一緒に中に戻っていました。

つまりボニーにとってトトロはお気に入りのおもちゃだったということが分かりますね。

37分40秒頃:バスケットの中から飛び出したあとの画面左端


バスケットに隠れたボニーは勢いよく中から飛び出します。

その拍子に中のおもちゃたちも飛び出すのですが、ウッディたちが話すシーンの画面左側にトトロがいました。

トトロも飛び出した瞬間に仰向けに倒れており、起き上がる姿がとても可愛かったです(笑)

37分40秒頃のシーンにトトロが登場した理由を考察

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このシーンにトトロを出演させた理由。

それは「ウッディを含む他のおもちゃと、仲が良い様子を表現したかったから」だと私は考えています。

バスケットから飛び出した後は明らかに仲間の輪に入っているような感じでしたからね。

46分20秒頃:ボニーのベッドから逃げたウッディを寂しそうに見送っている


ウッディはいつまでもボニーの家にいるわけにはいきません。そこで、ボニーが寝ている隙きを見計らいベッドから逃げ出しました。

脱出に成功して部屋のドアの前に立つウッディを、おもちゃたちはベッドの上に集まって見送ります。

そのベッドの上にトトロも立ってウッディを寂しそうに見送っていました。

46分20秒頃のシーンにトトロを出演させた理由を考察

このシーンにトトロを登場させたのは、「トトロの優しさを表現したかった」からだと私は考えました。

ウッディとトトロは知り合って間もない関係性ですが、トトロは他のおもちゃと同じように、どこか寂しそうに映っています。

これも映画「となりのトトロ」で、トトロがメイやサツキに見せた優しさを表現している可能性があるのです。

ふつうなら関係性が薄い間柄だと別れに対して何も思いませんからね。

56分50秒頃:パソコンを使っているウッディの左隣


ウッディはベッドから逃げ出したあとに、ボニーの家の住所と、アンディの家の住所をパソコンで検索していました。

パソコンを使うウッディの左隣、紫色の髪の毛で服にボタンをつけたドーリーの側にトトロは立っています。

2人の家の距離が近いことを知ったウッディは、嬉しさのあまりトトロに抱きついていました(笑)

56分50秒頃のシーンにトトロを出演させた理由を考察

56分50秒頃のシーンにトトロを登場させたのは、「トトロの存在を目立たせたかったから」だと考えました。

上記でお話したように他のシーンでも複数回に渡ってトトロは登場しています。

しかしどのシーンでも他のおもちゃと一緒に登場していました。そのため、トトロ単体に注目を集めようとはしていません。

しかし56分50秒頃のシーンでは、もふもふなトトロにウッディが喜びながら抱きついていました。

この場面には他のおもちゃもいたのに、ウッディがわざわざ抱きついたのはトトロだけです。

つまり視聴者は無意識にトトロに注目します。

このように56分50秒頃のシーンでトトロを登場させたのは、「トトロの存在を目立たせたかった」という意図があったと私は考えました。

1時間52分頃:外でおもちゃたちと遊ぶボニーの右隣

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物語終盤にアンディがウッディたちを、ボニーの家へと寄付しに訪れますよね。

そこにはボニーが外でおもちゃたちと遊んでいる様子が映し出されています。

おもちゃたちで遊ぶボニーの右隣、トリケラトプスのトリクシーの近くにトトロは立っていました。

1時間52分頃のシーンにトトロを出演させた理由を考察

1時間52分頃のシーンにトトロを出演させた理由。

それは「ボニーがトトロを特に大事にしていたのを表現したかったから」だと私は考えています。

ボニーはたくさんのおもちゃを持っているのに、1時間52分頃のシーンではなぜか一部のおもちゃしか登場していません。

つまり1時間52分頃のシーンに出演しているおもちゃは、ボニーが特に大事にしているおもちゃの可能性が高いからです。

一緒にバスケットに隠れたりしているので、やはりボニーはトトロのぬいぐるみが、本当にお気に入りだったのかもしれませんね。

1時間57分頃:ボニーの家の玄関でトリクシーの真後ろに立っている

これがトトロが出演する最後のシーンです。

アンディがウッディを含むおもちゃをボニーに託したあと、ボニーはアンディを玄関に立って見送っています。

その後の玄関にはウッディたちが勢揃いしていました。

勢揃いしているシーンの画面左側、トリクシーの真後ろにトトロが立っています。

また最初は口を閉じていましたが、画面が引いて全体が映し出されているときに、ニッコリと笑っていました。

版権の契約の影響でセリフこそはなかったものの、たびたび表情を変えるトトロの姿にとても癒やされましたね!

1時間57分頃のシーンにトトロを出演させた理由を考察

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なぜピクサーは、1時間57分頃のシーンでウッディたちと一緒にトトロを出演させたのか。

その理由は「尊敬する宮崎監督のトトロを、大団円の中に登場させたかったから」だと私は考えています。

物語終了間際のボニーの玄関では、アンディとボニーのおもちゃを含めた全員が楽しそうに映っていました。

ラセター氏にとって宮崎駿監督は親友でもあり尊敬する人物。

つまりラセター氏は尊敬する人物が考案したトトロを、自身が考案したおもちゃの大団円の中に、登場させてあげたかった可能性が高いのです。

まとめ

・トイ・ストーリー3にトトロが登場した理由は、ジョン・ラセター監督と宮崎駿監督は、尊敬し合う親友同士だからである。

・宮崎駿監督はトトロの出演を「おもちゃとしての登場」という条件で許可している。

・作中でトトロが登場する時間帯とシーンは次のとおりだ。

トトロが登場する時間帯と該当シーン
時間帯 該当シーン
37分31秒頃 ボニーが隠れた大きなバスケットの横
37分40秒頃 バスケットの中から飛び出したあとの画面左端
46分20秒頃 ボニーのベッドから逃げ出したウッディを見守っている
56分50秒頃 パソコンを使っているウッディの左隣
1時間52分頃 外でおもちゃたちと遊ぶボニーの右隣
1時間57分頃 ボニーの家の玄関でトリクシーの真後ろに立っている

 

・上記のシーンでトトロを出演させた理由を次のように考察した。

該当シーンでトトロを出演させた理由の考察
時間帯 トトロを出演させた理由
37分31秒頃 「ボニーがトトロのぬいぐるみを気に入っている」ことを表現したかったから
37分40秒頃 「ウッディを含む他のおもちゃと仲が良い様子を表現したかった」から
46分20秒頃 「トトロの優しさを表現したかった」から
56分50秒頃 「トトロの存在を目立たせたかった」から
1時間52分頃 「ボニーがトトロを特に大事にしていたのを表現したかった」から
1時間57分頃 「尊敬する宮崎監督のトトロを、大団円の中に登場させたかった」から

 

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