漫画『ローゼンメイデン』は不思議な世界観が特徴的です。また世界観以外にもかなり謎だらけの不思議キャラが登場します。

その不思議キャラの代表とも呼べる存在が”ラプラスの魔”です。

ラプラスの魔はタキシードを着たうさぎのようなキャラクターですが、その正体は一体何者なのでしょうか?

この記事では『ラプラスの魔の正体・名前の由来と元ネタ』について解説していきますね。

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目次

【ローゼンメイデン】兎頭ラプラスの魔の明確な正体は公式では不明


結論からいうとラプラスの魔の正体は公式では不明です。

作中で「ラプラスの魔の正体は○○だった」など、彼について深く言及されたことはありませんでした。

原作ではずっと正体不明な謎の人物のままで話が終わっています。また、目的や動機も不明な部分がさらに謎ですね。

ですが少しでも彼の正体がつかめる要素があるので、次の項目からはラプラスの魔の正体を考察していきます!

【ローゼンメイデン】兎頭ラプラスの魔の正体を考察

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個人的には『ラプラスの魔=ローゼンの知人説』が最も有力だと思っています。

その理由は「ラプラスの魔自身がローゼンの旧い知人である」と語っているからです。

しかし上記の発言はあくまでもラプラスの魔の自称なので、この発言の真偽は明確には判明していません。

もしかすると、ローゼンとはまったく関係のない人物の可能性も考えられます。

ですが仮にラプラスの魔がローゼンと無関係の人物だとしましょう。

そうするとアリスゲームに関わったり、行き詰まったマスターやドールに助言を提示して、助け船を出す理由がないですよね。

そのため本当にローゼンの知人である可能性が高いです。

これは完全に私の考察なのですが、ローゼンは7体のローゼンメイデンが完成する直前に、次のようにラプラスの魔に告げたと考えています。

ここに注目!

アリスゲーム開始前にローゼンがラプラスの魔に告げた言葉

「ラプラスの魔。もしドールたちが進むべき道が分からなくなったとき、君が私の代わりにサポートしてあげてくれないか?」

もしラプラスの魔が上記のようにローゼンから告げられたと仮定します。

それなら彼にとって無関係なはずのアリスゲームに関わったり、マスターやドールたちに助け船を出す理由もわかりますね!

【ローゼンメイデン】兎頭ラプラスの魔の名前の由来


正体のみならず「ラプラスの魔」という名前の由来も原作ではまったく判明していません。

ですが「ラプラスの魔」の名前の由来は「ラプラスの悪魔」という概念だと私は考えています。

この「ラプラスの悪魔」はフランスの数学者ピエール=シモン=ラプラスが提唱しました。

ラプラスの悪魔の意味について本人は次のように解説しています。

もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。

出典:— 『確率の解析的理論』1812年

上記の説明をとても簡単に解説するなら次のような意味になりますね。

ここがポイント!

ラプラスの悪魔の意味

どのような方法や手段を用いても、すでに未来は決定されているため変えるのは不可能。未来のできごとは宇宙が誕生してからすべて決まっている。

 

上記の説明をふまえたうえで作中のラプラスの魔について見ていきましょう。

前項目でもお話しましたが、ラプラスの魔は進むべき道が分からなくなったマスターやドールを助ける役割を持っています。

そのため、「ラプラスの魔はその状況での最も適切な方法で、すでに決定されている未来に導いている」のだと私は考えました。

ラプラスの魔は時にはマスターやドールの邪魔をしています。実はそれも未来に導くために重要なことの可能性もありますね。

【ローゼンメイデン】兎頭ラプラスの魔の元ネタは不思議の国のアリス

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ラプラスの魔の元ネタは、童話『不思議の国のアリス』の登場人物が関係していると言われています。

元ネタになったと考えられている人物は

  1. 白うさぎ
  2. 三月うさぎ
  3. 帽子屋

の3人です。

ラプラスの魔の服装は白うさぎから、要領を得ない発言は三月うさぎと帽子屋から、着想を得ているのではないか?と私は考えています。

それでは次の項目からは『不思議の国のアリス』や登場人物について解説していきますね。

不思議の国のアリス


『不思議の国のアリス』はルイス・キャロルが執筆した児童向けの小説。

ちなみにルイス・キャロルはイギリスの数学者、チャールズ・ラトウィッジ・ドドソン氏のペンネームです。

この作品の主人公は作者の娘であるアリス・リデルがモデルになっています。

『不思議の国のアリス』は主人公アリスが白うさぎを追いかけて、うさぎの穴に落ちたところからスタートです。

不思議なことにうさぎの穴の中はとても広い空間になっていました。

そしてアリスはネズミやトカゲなど、様々な動物たちと穴の中を旅していきます。

白うさぎ

白うさぎはうさぎなのにチョッキを着て、さらに人間の言葉を話しています。白うさぎはアリスが穴に落ちる間接的な原因。

白うさぎは物語の序章である1章はもちろん、2章~3章、物語終盤の8章まで登場して出番が多いです。

ルイス・キャロルは白うさぎの性格を

  1. 老成
  2. 臆病
  3. 虚弱
  4. 優柔不断

と設定していました。

白うさぎが上記のような性格になった理由は、主人公アリスの性格

  1. 若さ
  2. 勇敢さ
  3. 健康さ
  4. 決断力

対比になっていると自身の書籍で語っています。

三月うさぎ


三月うさぎは後述している帽子屋とともに「狂ったお茶会」を開いているうさぎです。

「狂ったお茶会」の名の通り、アリスをお茶会に誘ったのは良いもの、要領を得ない言葉で戸惑わせていました。

三月うさぎという名前は英語のことわざが由来です。これは三月になるとうさぎは繁殖期のため、いつもとは様子の違う行動を見せるから。

ちなみに三月うさぎは続編である『鏡の国のアリス』にも名前を変えて登場しています。

帽子屋

帽子屋も三月うさぎと同様に、アリスをお茶会に誘いますが不思議な言動で困惑させています。

名前の由来は「帽子屋のように気が狂っている」という、英語のことわざが元ネタです。

また帽子屋のキャラクター性はオックスフォード大学に勤務していた用務員、カーター氏をモチーフにしています。

カーター氏はどんな時もシルクハットをかぶっており、奇妙なものを開発する発明家だったため、周囲からは「奇人」だと評判でした。

まとめ

・ラプラスの魔の正体は公式では明確に判明していない。

・しかし私は「ラプラスの魔=ローゼンの旧い知人説」が有力だと考えている。

・ラプラスの魔の名前は『ラプラスの悪魔』という概念が由来の可能性がある。

・ラプラスの魔自身の元ネタは、『不思議の国のアリス』に登場している次の人物だと考えられている。

  1. 白うさぎ
  2. 三月うさぎ
  3. 帽子屋

 

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