魔女の宅急便でキキはひょんなことからトンボという男の子と出会いますね。

当初はトンボを嫌っていた様子のキキでしたが、物語終盤になると明らかに態度が変わっていました。

一緒にプロペラ付きの自転車に乗って飛行船を見に行ってもいます。

しかし飛行船にたどり着いたとき、キキはなぜか急に怒って帰ってしまいました。

それまでは楽しそうにしていたのになぜ急に怒ってしまったのでしょうか?

この記事では「トンボと飛行船を見に行ったキキが急に怒った理由・思春期の心情や意味」について解説していきますね。

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目次

【魔女の宅急便】キキはなぜ急に怒ったのか


キキが急に怒ってしまった理由は作中では判明していません。ですが私は「キキはトンボの女友達に嫉妬して怒った」のだと考えています。

なぜ私がこのような考え方になったのかを次の項目で1つずつ解説していきますね。

キキはトンボのことが好きだったため女友達に嫉妬した

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キキは「トンボへの恋愛感情」が原因で彼の女友達に嫉妬し、急に怒ってしまったと私は考えています。

主人公キキは13歳の思春期の少女ですが、ただ思春期というだけで急に怒る可能性は少ないからです。

さすがに好きな人がたくさんの女友達と仲良くしていれば、あまり良い気にはならないですよね…。

キキがトンボに恋愛感情を抱くようになった理由


キキはトンボと出会った直後は彼に対して非常に冷たい態度を取っていました。

警官に事情聴取されていたところを助けられたのに、「あなたに助けてと頼んだ覚えはない」と言っています。

その態度を見ても、明らかにトンボのことを良く思っていなかったことがわかりますね。

しかしトンボは冷たくされてもキキに声をかけ続けました。またキキは宅急便の配達で、偶然トンボへ荷物を届けたこともあります。

キキとトンボはいわゆる「腐れ縁」のような感じで何度も何度も出会ったのです。

何度もトンボと出会ったことがきっかけで、キキはトンボに対して「嫌悪⇒恋愛感情」と気持ちが変化していったのだと、私は考えています。

キキがトンボに対して恋愛感情を抱いたのは「単純接触効果」が関係?


実際の恋愛心理では「単純接触効果」と呼ばれる現象がたびたび起こります。私はこの「単純接触効果」が、キキにも働いた可能性が非常に高いと考えました。

単純接触効果を簡単に解説すると以下のとおりです。

ここに注目!

単純接触効果とは

何度も同じ人に出会うと警戒心が薄れるため好意的な感情が芽生えやすくなること。

人間はよく会う人に対して好意をいだきやすくなる性質がある。

先程もお話しましたが作中でキキとトンボは何度も出会いますよね。

このように何度も出会ううちに「単純接触効果」が働いて、トンボに対して恋愛感情を持った可能性が高いのです。

しかし初対面のときは確実にキキはトンボのことを嫌っていました。これは「トンボと初対面だった」からです。

私達は初対面の人に会うと「この人はどんな人だろうか?」と警戒心を持ちやすく、無意識に好意を下げてしまうという特徴があります。

話を魔女の宅急便に戻しますが、作中でキキはいきなりトンボに助けらましたね。

そこで「なんでこの人は私を助けてくれたの?」と、トンボに対して無意識に警戒心を持った可能性があるのです。

ですが何度も会ううちに「トンボの人となりや性格」が分かるようになりました。

そして自然と警戒心がとかれて「単純接触効果」が働き、トンボへの恋愛感情が生まれたと私は考えています。

キキは13歳で思春期

キキは宅急便のしごとをしていますがまだ13歳の少女です。13歳といえば思春期まっただなかになりますよね。

つまりキキが急に怒った理由はトンボへの恋愛感情による嫉妬以外にも、思春期特有の精神面の不安定さも関係していると考えられます。

思春期になるとだんだんと大人になっていく時期なので、どうしても精神的に不安になりやすいです。

ましてや恋愛中となると「もっと彼と仲良くなれるだろうか?離れてしまわないか?」などと考え、余計に不安になってしまいます。

そのような感情が複雑に混ざりあった結果、キキは「トンボの女友達に嫉妬して急に怒って帰る」という態度を取ったのです。

キキは「トンボと私は仲良くなれない」と思い急に怒った可能性もある


私は「キキがトンボの女友達に嫉妬して急に怒った」という可能性が高いと考察しました。

ですが「トンボとは住む世界が違いすぎるため、自分とは仲良くなれない」と思い急に怒った可能性も考えられます。

その理由は【キキとトンボには決定的な立場の違いがある】からです。

それでは次の項目でキキやトンボたちとの立場の違い、キキの複雑な心情について考察していきますね。

キキはトンボやその女友達と立場や生活が違いすぎる

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キキもトンボやその女友達と同年代なのですがその立場は明らかに違うのです。

そこでキキ、トンボ、トンボの女友達との暮らしの違いを以下にまとめたのでご確認ください。

ここに注目!

キキ、トンボ、トンボの女友達との暮らしの違い

【キキの暮らし】

  • 宅急便の仕事をして働いている
  • 仕事なので責任が問われる
  • 魔女の修行をしている
  • 一人暮らしをしている
  • 宿を借りているパン屋の手伝いをしている
  • 仕事をしているため学校には行けない
  • 友達と遊ぶ暇がない
  • オシャレをする暇がない
  • 両親に甘えられない

 

【トンボやその女友達の暮らし】

  • まだ中学生なので実家に住んでいる
  • 両親に甘えられる
  • 飛行クラブで楽しく活動をしている
  • まだ学生なので仕事はしていない
  • 学生なのであまり責任は問われない
  • 学校でたくさんの友達に囲まれていて一緒に遊べる
  • 綺麗な服装でオシャレが楽しめる

上記のようにキキは13歳と幼いながらもすでに社会人として過酷な仕事をしています。

しかしトンボやその女友達はまだ学生なので、毎日を楽しく遊んで過ごすことができるのです。

キキは宅急便の仕事以外にもおソノさんのパン屋の手伝いもあり、かなり忙しく友達と遊ぶ暇も、オシャレをする暇もありません。

そのためキキはずっと、オシャレとは言いにくい真っ黒な服を着ていますよね。

一方でトンボは大好きな飛行船を見に行くことも可能で、女友達はオシャレな服装をして出かけていました。

このようにキキとトンボたちには同年代でも【過酷な社会人と気楽な学生】という、決定的な立場や生活の違いがあるのです。

キキは「仲良くしたいけど仲良くできない」という複雑な心情から急に怒った

キキはこの【立場や生活の違い】について明確に理解していました。

そこでキキの心の中にあった

「仲良くしてくれるのは嬉しい。でも私は仕事も修行もパン屋の手伝いも大変で、遊んでいる余裕はないから仲良くできない。けど本当は、みんなと遊びたいしオシャレもしたい」

という複雑な気持ちが混ざり合い、表現の仕方が分からなくなった結果、急に怒るという行動をとったと私は考えています。

キキは働いていますがまだまだ13歳の幼い少女です。

13歳ということは思春期なので、正確に自分の思いや気持ち、感情を伝えることができません。

そこで上記のように複雑な思いが渦巻いていたとすれば、訳が分からなくなって急に怒ってしまう気持ちは非常によく分かるからです。

キキと同じ思春期の少女の心情や意味


この項目からはキキと同じように、思春期のまっただなかにいる女子の心情や意味について解説していきます。

思春期女子の心情を知ってみると作中のキキと当てはまるポイントがけっこう多いです(笑)

ひねくれた性格になりやすい

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もちろん個人差はありますが、女子は思春期になるとひねくれた性格に変化しやすくなります。

また人によって態度を変えることもあるのです。たとえば友達や家族とはふつうに接するのに、嫌いな相手だと無視したり…。

大人になるとさすがに無視することはなくなるため、ひねくれるのは思春期特有の心情といえますね。

素直になれない

本来は素直な性格でも思春期を迎えるとなかなか素直になれないことがあります。

両親や先生などから指摘されると自分では分かっているのに、素直になれず怒ってしまったり、イライラすることもありますよね。

これがいわゆる「反抗期」です。

反抗期は自我を築いている最中なので、その不安から怒ってしまうことが多く見られるようになります。

まとめ

・物語終盤でキキが急に怒るのは「トンボの女友達に嫉妬しているから」だと私は考えている。

・キキが嫉妬しているのは「思春期特有の精神面の不安定さ+トンボへの恋愛感情」が原因である。

・キキと同じ思春期女子は「ひねくれた性格になりやすい・素直になれない」といった特徴が見られることもある。

 

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